お酒の雑学

ラベルの読み方

日本酒ラベルの読み方



ラベルが読めればお酒選びにもう迷わない。これでもう大丈夫!でもね…。(最後まで読んでね…。)

蔵元が我が子のように手塩にかけ育て、出来上がった「酒」。
生まれも育ちも様々な商品が棚には並んでいます。
容姿(見た目)も違えば、性格(味わい)も違う「酒」ですが、ラベルを見れば。。。
あれだけ悩んだ「酒」の顔(個性)が見えてきます。


ラベルの種類には次の3通りがあります。

・ 表ラベル(胴貼り)

・ 肩ラベル(肩貼り)

・ 裏ラベル(裏貼り)


酒税法上では表示義務はありませんが、多くの蔵元が蔵元名や種類についての記載をしています。







「酒」の顔とも言うべきもので、ある意味中身の酒よりも蔵元の個性がはっきりとわかるところです。
  ラベルの表記もレトロな毛筆あり、絵画など様々ですし、ラベルの形も胴をぐるっと1周する長いタイプや、短冊形のスッキリとしたもの、はてさて、素材に関しては和紙・シール・ビニール素材・金箔など実に様々です。
 表示は酒税法に基づき、文字のサイズや内容が細かく定められています。
  1. 商品名 これがなくては始まりません。これらの表示の中で酒がどのようにして造られたか(お酒の種類や素性)がわかります。詳しくは「お酒の種類について」をご覧下さい。

  2. 製造年月 この商品が蔵元からいつ出荷されたか(蔵元によっては瓶詰め時期や賞味期限の表示になっています。)がわかります。但し、蔵元で熟成させた後に出荷された酒や、小売酒販店で味の変化を楽しんでいただく為にあえて、熟成している酒もあり、あくまで目安という認識で良いでしょう。要は管理が大事なのです。

  3. 容量 清酒は基本的に一合(180ml)を基準に瓶詰めされていましたが、生活スタイルの変化から現在ではその限りではありません。最近では業界内で小瓶と呼ばれる720mlや300mlなど冷蔵庫に入れることが出来るサイズに人気があります。

  4. 酒税法上の酒の種類の表記 清酒もしくは日本酒と記載されます。

  5. アルコール度数 一般的な日本酒のアルコール度数は15度~16度ですが、原酒では更に高くなり、純米では18度、本醸造では20度にもなるものがあります。

  6. 原材料名 どのような原料にて醸されたかがわかる大事なところ。酒はやはり口に入るもの。とても気になるところです。詳しくは「お酒の種類について」をご覧下さい。

  7. その他 蔵元によってはラベルに使用している書などの説明も記載されています。





実は表ラベル以上に多くの情報が記載されていることの多い裏ラベル。これを見なけりゃ何もわからない?特に多くの蔵元で味わいに関する記述が多く、見逃す手はありません。

  1. 商品名 基本的に表ラベルと同じ名前です。

  2. 蔵元の商品説明 蔵元のもつこだわりに触れられる部分。多くの蔵元で客観的な味わいの記述が為されています。また、蔵元の背景(エピソード)などの記載も!

  3. お召し上がり方 以前はそれほど目立って記載する蔵元は少なかったのですが、昨今「良質な酒を美味しいままにお客様へ」と、記載する蔵元が多くなってきました。蔵元のすすめる美味しいお召し上がり方法の表示です。

  4. 日本酒度 水(±0)に対する酒の比重を日本酒度計で計ったものです。糖分やアミノ酸、ミネラルといったエキス分が多い酒ほど重くマイナス(-)になり、エキス分が少ない酒ほど軽くプラス(+)に傾きます。一般にマイナスの数字が大きいと甘く、プラスの数字が大きいと辛く感じるといわれます。ただし、後述の酸度との兼ね合いもあり一概には断言できません。

  5. 酸度 酒の中の有機酸(乳酸、コハク酸、リンゴ酸など)の量を示します。一般に旨味や酸味として感じます。日本酒度と密接な関係にあり、日本酒度が同じ酒で比較した場合、酸度が高いと辛く、低いと甘く感じる傾向にありますが、酒の温度や香りなどで、舌や鼻に感じる影響も大きく、一概に言えないところです。

  6. 原料米 その酒の使用した米の品種名を表します。酒造好適米として兵庫県の山田錦や岡山県の雄町などが有名ですが、最近では地元の米を使う蔵元や、無農薬米、有機米、環境保全米などを使用し、米にこだわりを持つ蔵元が増えています。

  7. 精米歩合 米一粒を玄米の状態からどの位精米したかという表示です。例えば精米歩合55%ですと45%は糠として捨てたことになります。特定名称酒では造りの違いにより厳密に定められています。詳しくは「お酒の種類について」をご覧下さい。

  8. その他「アミノ酸度」として測定される成分は主として旨味を構成しています。約20種類のアミノ酸(グルタミン酸、チロシン、セリン、アルギニンなど)が含まれています。日本酒度や酸度と密接な関係にあり、相乗効果として感じます。


いかがでしたでしょうか?様々な要因(好み、体調、気分、酒の温度、日本酒度、酸度、アミノ酸度など)により、実際に感じる味わいには個人差などが大きく、ラベルは全てを表示するものではありません。
酒屋が言うのもなんですが、ラベルはあくまで目安です。やっぱり飲んでみないとね!

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