日本酒には平成4年(1992年)3月迄『級別制度(特級・1級・2級)』という分類がありました。現在では、その製造方法や原材料によって分類する「清酒の製法品質表示基準」による特定名称酒と、普通酒とに大きく分けられています。 当店で取り扱っている日本酒は殆どが特定名称酒ですが、その特定名称酒も以下のように分けられています。 |
特定名称の表示 | 原材料表示 | 精米歩合(注1) | アルコール添加 | 米麹の割合 | 純米大吟醸 純米吟醸 | 米・米こうじ | 50%以下 60%以下 | なし | 15%以上 | 大吟醸 吟醸 | 米・米こうじ 醸造アルコール | 50%以下 60%以下 | あり (本醸造に準ずる) | 15%以上 | 特別純米 純米 | 米・米こうじ | 60%以下 制限無し | なし | 15%以上 | 特別本醸造 本醸造 | 米・米こうじ 醸造アルコール | 60%以下 70%以下 | あり (注2) | 15%以上 |
(注1)特定名称の清酒の原料米は3等級以上の玄米を使用し、原材料名の表示の近くに精米歩合を表示する事。 (注2)アルコールの添加量は白米重量の10%以下(95%アルコール換算)でなければならない。
上記の条件に当てはまらない日本酒は普通酒となります。 (例) ・アルコール添加量が多い(本醸造以上) ・1、2、3等米以外の米を使用している 原材料表示は「米・米こうじ・醸造アルコール」「米・米こうじ・醸造アルコール・糖類・酸味料・調味料(アミノ酸)」となっています。
上記表記の中で赤字部分が平成16年1月1日から改正された。 なお純米酒については3/31まで、吟醸・本醸造については6/30までの猶予期間となる。
酒類評論家の故穂積忠彦先生は、上記分類を『ピラミッド型生産消費構造』として下図のように表しています。

製造量の分類別構成比は以下の通りとなっております。全国平均と比べると、東北地方は特定名称酒の比率が高く高精米のお酒作りをしているといえます。特に宮城県は実に80%以上が特定名称酒で占められており、各蔵元が高精米高品質の日本酒作りに努力している結果が如実に現れた数字だと言えます。
2006年(1月~12月):日本酒造組合中央会調査のタイプ別出荷構成比(%)
| 純米吟醸 | 吟醸 | 純米酒 | 本醸造 | その他 | 宮 城 県 | 6.9 | 4.0 | 27.3 | 45.0 | 16.8 | 東 北 地 方 | 4.7 | 5.2 | 13.7 | 17.2 | 59.2 | 全 国 | 3.3 | 3.2 | 7.9 | 11.7 | 73.9 |
2006年(1月~12月):日本酒造組合中央会調査のタイプ別全国清酒出荷数量
| 数 量 | 前 年 比 | 吟 醸 酒 | 00046,250kl | 098.5% | 純 米 酒 | 00056,998kl | 105.2% | 本 醸 造 酒 | 00083,967kl | 095.2% | 特 定 名 称 酒 計 | 00180,992kl | 095.9% | 一 般 酒 | 00530,022kl | 095.6% | 合 計 | 00711,014kl | 096.4% |
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