「マル飛」シリーズ唯一の純米大吟醸「別誂」
「飛良泉(ひらいづみ」こと株式会社飛良泉本舗は、秋田県にかほ市に蔵を構える
長享元年(1487年)創業の秋田県最古の酒蔵です。
もともとは廻船問屋を営み、酒造りは副業でしたが、
明治初期より現在に至るまで、酒造りが本業になりました。
「飛良泉」という銘柄は、廻船問屋のころの屋号である「和泉屋」と
当地名「平沢」より、「ひらさわのいづみ屋の酒」として自然発生的に名づけれた、
また、地元の画工が越後の良寛和尚に「飛びきり良い白い水」としたため酒を贈った事から
名づけられたという逸話が蔵に伝わっております。
酒造りの特徴は『飛良泉と言えば山廃造り』と酒造業界で認知されているとおり、
一貫して山廃仕込みにこだわりを持ち続けている事があげられます。
山廃仕込みにより醸された酒の味わいは、他の造りとは異なる酸みと渋みを併せ持つ
複雑な味わいを持つことが一般的です。
こちらのお酒は、飛良泉の限定シリーズ「マル飛」の特別バージョン。
シリーズ唯一の純米大吟醸です。
「マル飛」シリーズは、多酸性酵母「きょうかいNO.77」を使用し、
甘味と酸味が特徴的な味わいです。
昨年のイメージは「透明感」でしたが、
今年は「暖色系の果実」をイメージしたとのこと。
透明感は感じつつも、しっかりと味があるタイプに仕上がっています。
穏やかながらも爽やかな香り。
グレープフルーツのほろ苦さと、和みかんの甘さ、
綺麗で上品な印象の山廃純米大吟醸です。
原料米には、「百田(ひゃくでん)」を100%使用し、
心地良い吟醸香と「百田」らしい上品な味わいもお楽しみいただけます。
※酒米「百田」とは:秋田県が開発した次世代の酒造好適米です。
「山田錦」の流れを持つ酒米で、タンパク質含有量が少ないのが特徴。
収量がとても少なく、大変貴重なお米です。
■蔵元:株式会社飛良泉本舗(秋田県にかほ市)
■原材料:米、米麹
■原料米:百田(秋田県産)
■精米歩合:50%
■日本酒度:−13.0
■酸度:3.3
■アルコール分:14%
■製造年:2025年