「大山 十水(とみず)」がスパークリングに!?
「大山」こと加藤八郎酒造株式会社は山形県鶴岡市に蔵を構える
1872年(明治5年)創業の歴史ある蔵元です。
城下町として栄えた鶴岡市・大山地区は、かつて「東の灘」と称された酒のメッカ。
「大山」は名のとおり、この大山地区の酒を代表する酒蔵です。
造りのこだわりとして、蔵独自の設備で、
米・水・麹・酵母への細やかな心遣いと対話により、
時々に要求される条件を速やかに適切に与え、
その「ためいき・といき」に耳をすませて、
人と酒、人と人の「調和」を醸し出すような酒造りを目指しています。
こちらのお酒は、通年販売している定番人気純米酒
「大山 特別純米酒 十水(とみず)」の発泡バージョン。
一つの醪(もろみ)に仕込む白米10石(1500Kg)に対して、10石(1800L)の水
<10石 : 10石 = 10割>で仕込むことを “十水仕込” と言います。
この割合は、江戸時代後期から末期にかけ、灘地方で確立されたもので、
昭和30年代まで酒造りの基本形とされたものです。
現代の仕込みよりも10〜20%水が少ない濃厚仕込みです。
大山の定番酒「特別純米 十水」を、発泡タイプを造るきっかけは。
『十水仕込み』の濃厚な酒質。
発泡タイプのお酒を造るための製法『瓶内二次発酵』には、
醪(もろみ)に糖分が必要です。
通常の日本酒の仕込みよりも、2割ほどお米の割合が多い、
高濃度仕込みの『十水仕込み』で醸した濃厚な酒質は、
『瓶内二次発酵』に必要な糖分が十分にありました。
「十水」のジューシーな旨味と発泡のガス感のバランスも良いのでは。と、
試験醸造に挑戦したのが、スパークリングタイプ「発泡の十水」です。
活性の良い若い十水の醪をあらごししてにごり成分を採取し、
通常のお酒造り同様に発酵をさせ搾った「十水」の原酒を、
割り水したお酒(十水)とブレンド。
生酒のまま瓶詰めし、貯蔵温度を慎重に調節しながら『瓶内二次発酵』させました。
幾度となく酒質とガス感の確認を行ない、最適なガス感となったところで、
瓶燗(火入れ)をしています。
発泡タイプの日本酒ですが、火入れしているため、常温発送可能な商品です。
召し上がる際は、噴き出す恐れがございますので、
【しっかり冷やして、振らずにゆっくり開栓してください。】
果実味のあるフルーティーな吟醸香と、
「十水」らしい濃醇で旨味のあるジューシーな味わい。
爽快に弾けるシュワシュワの発泡うすにごり酒です。
暑い日のオススメのスパークリング日本酒。
天ぷらや串揚げなどとの相性抜群です。
■蔵元:加藤嘉八郎酒造株式会社(山形県鶴岡市)
■原材料:米、米麹
■原料米:はえぬき(山形県産)
■精米歩合:60%
■日本酒度:−0.5〜+0.5
■アルコール分:15%
■製造年:2024年