古き良き南部杜氏伝統の手づくり
職人技の結晶「金龍」の木桶仕込みの「生」
宮城県北部、秋田県と岩手県に県境を接する栗原市一迫にある「金龍蔵」。
「一ノ蔵」のもう一つの蔵です。
昔ながらの造り酒屋の風情が残る金龍蔵の創業は、
文久二年(1862年)と歴史のある酒蔵です。
金龍蔵のある宮城県栗原市一迫は、
良質の米に恵まれた伊達家の御膳米産地であったことから
「金田(かねた)」の地名が残っています。
また、栗駒山を水源とする迫川が悠々と流れており、
良質な米と水のある自然環境は、まさに酒造りに適した土地です。
蔵名は「金田」の「金」の字と、
中国で水神とされる「龍」の字を頂き「金龍蔵」と名付けられました。
この金龍蔵は、日本酒造りの古き良き伝統を継承しようと
南部杜氏伝統の手づくりの技を蔵人たちの手で守り続けてきました。
冬の期間だけ岩手県から南部杜氏の職人集団を迎え、
11月~3月まで住み込みで酒造りを行います。
「寒づくり」「小仕込み」「手づくり」で仕込む
昔ながらの伝統の日本酒造りを実践する蔵です。
金龍蔵で仕込まれる生産量はごく僅かな為、
「金龍蔵の会」契約店60数店のみで販売されております。
「金龍 木桶仕込み特別純米生酒」。
金龍蔵の会契約店でも販売本数が割り当て制の為、
極々僅かしか入荷しない限定品です。
今では殆ど使われなくなった仕込み用の木桶。
その木桶を復活させ、
宮城県産のササニシキで仕込んだ特別純米酒の生酒タイプです。
酒に木桶の香りがつかないよう、細心の注意を払いながら仕込まれたお酒は、
柔らかい口あたりながら、木桶仕込み特有の酸味豊な滋味深い味わいに仕上がっています。
■製造元:株式会社一ノ蔵(宮城県大崎市松山)
■原材料:ササニシキ(宮城県産・環境保全米Cタイプ)
■精米歩合:55%
■日本酒度:+1~+3
■アルコール分:15%
■製造年:2020年