ご縁をむすぶ純米吟醸「玉掬(たまむすび)」
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「玉掬」のラベルは、握手を一筆書きで表しています。 この線が続く限り、どこいても途切れるこのとのない人と人とのつながり、佳きご縁が続いて欲しいという思い。 「米と水」と「丁寧に手づくりで酒醸す蔵人」。 「蔵人」と「販売する酒販店」。 「酒販店」と「お客様」。 「お客様」と「家族や友人、大切な方」。 遠く離れ、一緒にお酒を飲むことが叶わない時でも、ご縁はつながり続けているというメッセージ込めています。 |
「ササニシキ」を原料米に使うということ
「一ノ蔵 純米吟醸 玉掬」は、宮城県産「ササニシキ」を100%使用しています。
「ササニシキ」は、酒造好適米ではなく、普段の食事の際に食べられる、飯米です。
食べたことがあるという方も、いらっしゃるかもしれません。
1963年(昭和38年)、
宮城県古川農業試験場で誕生したお米の品種「ササニシキ」。
今もブランド米として人気の「コシヒカリ」と共に、
かつては、お米の横綱と称されるほどの人気を誇っていました。
しかし、病害や天候の影響を受けやすいという短所があり、
1990年頃をピークに、作付け面積は減少、今や希少品種となっています。
「ササニシキ」の特徴は、何と言っても、あっさりとした食べごたえ。
もっちりさが特徴のコシヒカリと異なり、
粘りが少なく、柔らかな甘味で飽きのこない味わいは、
一緒に食べる食材を引き立て、食が進みます。
そのため、現在でもお寿司屋さんや和食店での人気が高いそうです。
そんな 「ササニシキ」は、食事としての飯米だけでなく、
日本酒造りのための酒米としても、香り高いお酒が出来る品種です。
「ササニシキ」の食味を、
そのままお酒の味として表現したのが「純米吟醸 玉掬」です。
地産地消の原点
「ササニシキ」は、一般的に、酒造りに適したお米「酒造好適米」より、
食味用の「飯米」は、酒造りにおいて低く見られがちです。
酒造りのためのお米が「酒造好適米」ですから、
「飯米」である「ササニシキ」での酒造りは、格段に難しくなります。
「ササニシキ」の米粒は、他のお米よりも小さく柔らかいため、
酒造りに適した精米歩合まで精米すると、
米粒が割れてしまったり、崩れてしまう可能性があります。
また、お米を蒸す際や麹づくりなど、酒造りの工程の中で、
「ササニシキ」ならではの難しさがあるのです。
そんな酒造りが大変な原料米をなぜ使うのか?
酒造りをする上で、蔵を構えるその地域の「米」と「水」を使うこと。
それが地産地消の原点であり、蔵人の責務であるという強い思いが根底にあります。
お米には、数多くの品種があり、時を経て淘汰されていく品種があります。
そんな中ブランド米として実績のある米を無くしてはならないとういう思いで、
酒造りで「ササニシキ」の保存と次世代へのバトンをつなげたい。
そんな思いがこもっています。
「玉掬」はこんなお酒
「ササニシキ」の上品で柔らかい旨みと、
さっぱりとした飯米としての食味の特長がそのままお酒に表現されています。
フルーティーな吟醸香をまとい、柔らかく上品な旨味がしっかりとした輪郭を描き、
後味は程よい締まりでスッと消えていく余韻が心地良い純米吟醸酒です。
また、召し上がる温度帯によって、香りや旨味の変化を楽しめるのも魅力。
初め10℃くらいに冷やた状態でで飲み始め、
少しずつ常温に変わる中で、香りのインパクトや甘さ、酸のバランスが変化。
杯をすすめるほどに、味わいの深みが増してく面白さがあります。
魚や肉の脂にも融合し、
ご飯と同じように料理と共に杯を重ねたくなる酒質になっています。
寿司や天ぷらなどの和食はもちろん、
カルパッチョやチーズ、トマトソース系の料理など、洋食との相性も良く、
ご飯のように料理と共に杯を重ねる食中酒として、様々な料理と共にお楽しみください。
「一ノ蔵 純米吟醸 玉掬」は、
日本名門酒会加盟店限定販売の商品となります。
■蔵元:株式会社一ノ蔵(宮城県大崎市松山)
■原料米:ササニシキ(宮城県産)
■精米歩合:50%
■日本酒度:-2~±0
■アルコール分:15%
『一ノ蔵 純米吟醸酒 玉掬(たまむすび)』について
一ノ蔵総杜氏門脇が語ります。